外遊帳 2015 夏

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9月20日(日) 2度目のブリジギチャレンジ(兼 道東釣りバカ選手権 団体戦)

キンゾーさんが「9月20日にブリジギ行く人〜」って、指を立てた瞬間にその指にとまったボクとシローさんだったのだが、この日(19日夜から20日の朝にかけて)は第二回道東釣りバカ選手権in夜の港ということになっていたのであった。

もともとこの連休は、イトウを釣りに行こうと思っていて、釣りバカたちの集いには参加しないと事務局には言っていたのだが、そんなことを言っておいて、「ブリ行く?」との誘いにすぐのる私に、事務局長のみっしーさんはきっと内心呆れていたのだろうが、そんなことは知らない。だって、ねえ。根魚とブリは違うし・・・^_^;

で、まあ、ブリをキャンセルするっていうのもね〜という空気が、そこはかとなく漂っているSNS上の会話であったのだが、「じゃあ、港組と船組とのチーム戦ってことで」という誰かの提案で手打ちということになった。どうやって、港の魚とブリとで勝敗をつけるのかは、最後まで曖昧なままであった。

港チームは、みっしーさん、まつさん、あさみさん。
船チームは、キンゾーさん、シローさん、私。ちょうど3対3だ。


スタート時のこの写真は、何かを暗示しているようにも見える(笑)


4:30出航、その時点の天候は雨だった。
肝心のブリだが、ここのところはあまり釣れていないらしい。
昨日はアキアジが良くかかったというので、それでもいいかなーなんて考えていたら、さっそくアキアジが釣れた。大きいオスだったのだが、タックルがブリ用のタックルなので、すんなりと寄ってくる。
そうそう、今回のタックルも全てキンゾーさんにお借りしたものだ。結局自分の竿はこの釣行までに買うことはできなかった。おまけに船の予約もキンゾーさんにしてもらった。感謝感謝感謝。

7:00には天気も回復し、晴れ間も見え始めた。
そろそろ、釣れるか?と思ったが、忘れたころにアキアジやブリがポツラポツラと上がる程度で、連続で竿が曲がると言うことは皆無だった。この日15時までやって、結局船中でブリもアキアジも5〜6本ずつ程度だったのではなかろうか。

そんな中、8:30ごろキンゾーさんがブリを掛けた。
周りの釣り人たちがブリを諦めて、アキアジ狙いでもしようかとジャークの仕方を変えたり、タコベイトを付けたりしている中、ブリだけを狙ってしゃくり続けたキンゾーさんは、やっぱりかっこ良い。


眩しく光る貴重な本命!

それに引き換え、シローさんは、何かもうすっかりやる気をなくしているように見えた。
この間の釣行が爆だったので、こんなに釣れない釣りはやってられないのかもしれない。
いや、もしかすると、普段の激務で体が疲れきってしまっているのかもしれない。
それとも彼も「ウチニヒメル」タイプなのか?
いや、おそらく違うな。
「飽きっぽいだけ」というあたりに1票を入れておこうと思う。
だって、前回の釣りバカの時も、確か途中で飽きていた気がするから。

腕が大分張ってきたが、気力でしゃくり続けると、またロッドに違和感があった。
誰かのラインと絡んだのかと思ったら、どうやら魚らしい。
しかしラインが船底を通り過ぎて変な方向へ伸びている。
と、船の反対側で、でっかいアキアジがドッポーン、ドッポーンと2度3度ジャンプした。
このアキアジは、朝に釣ったのよりもさらに大きかった。これで、私はこの日アキアジ3本目だ。
アキアジをブリジギの釣果とカウントして良いならば、私は今日の竿頭である。


家で計ったら86cmあった。かなり重たかった。

しかし、ブリを釣りに来ている時のアキアジっていうのは、あまり嬉しくないものだ。
ブリが何本か釣れた中でアキアジが混ざるのなら嬉しいが、アキアジだけっていうのは納得がいかない。
しかし、何も釣れていないシローさんの横で、「アキアジなど嬉しくないなんて言うのは失礼だしな」と、釣り人的優越目線で後ろをチラッとみると、シローさんのロッドがバットから曲がっているではないか。
しばらくのファイトの後に、上がってきたのがこの魚






シマゾイ。50cm(推定)


なんか、彼は途中からしゃくるのやめて、底をとんとん叩きながら根魚を狙っていたのだ。
そんなことをしている彼が次に釣ったのは、コレ。










イソギンチャク(笑)

なんかねえ。ダメな人だなあ。はあ〜。

そんな軟弱な彼は放っておいて、私は最後までしゃくり続けました。
いつか、食いつくブリをイメージしながら
腕はパンパン
手首には痛みが走っていたけれど、がんばりました。
そして、ついに。
ついに、
来ましたー!14:30!
終了時間が迫る中、ついにヒット!
アキアジとは明らかに違うアタリとその後の引き
かけてからしばらくは割とすんなり上がってきたけれど、途中から本気を出して走り始めたその強さ!
そして、しばらくのファイトの後、無事にネットイン。
あ〜。嬉しい。
アキアジよりも小さいブリだったけれど、アキアジよりも何倍も引いた。青物ってすごい。





ブリより鮭の方が大きい。鮭はオスばっかりだったが、美味い鮭だった。


十勝の港組の人の中には、「30匹以上釣った」などと言って、「優勝は港組だ」というようなことをホノメカシテいる人もいるようだが、どちらが優勝かは「それぞれの釣り人が自分の心に問いかけてみれば明らか」なハズである。

ウチにある優勝カップに付ける2本のリボンの用意をお願いします。みっしーさん。


8月23日(日) カラフトマスを釣りに

土曜日の9時にY氏宅を出発し、中標津で昼を食べた。
Nさんの知り合いの絵かきが個展を出しているという、アースカフェという店で食べた。
普通の家の2Fのようなところで、ベジタブル料理を出すこのカフェ、猫がソファーに寝転び、とても雰囲気の良い店だった。料理も美味しかった。


中標津 アースカフェ。良い店だった。


パンも料理もおいしかった。

少し前までは、夕方前に羅臼に付き、数時間カレイを釣ったり、マスがいればマスを釣ったりしたものだが、最近はすぐにフクちゃんのウチに行って、呑み始める。
今年も、大笑いしながら、たらふくごちそうを食べさせてもらった。
カニもエビも美味かったが、ハモの煮つけが美味かったなあ。


毎年食べきれないほどの料理を出してくれ、もちきれないくらいのお土産をくれる。

翌朝は予定通り3:30に相泊を出航した。総勢6名はハイシーズンの日曜としてはとても少ない。昨年の不漁のせいか、連日出るドロボウ熊のせいか。ある年などは、30人も乗せて釣り場に向かったこともあったと記憶しているが、その時からみたら随分人が減った。

熊が出るので、8時までで滝の下は終わりで、その後モイレウシに移動するという。
船長の言うことには従わざるを得ないが、そんな時間からからモイレウシに移動して釣り座があるとは思えない。まあ、滝の下勝負ということか。


最初に釣れたオスは65cmのほっちゃれ。これっきり釣れない可能性があったためキープ


2本目のマスはギンピカのオスだった。ファイトもさっきと全く違う。

「魚はあまりいないよ。今年は早い時期が良かったんだけどねえ。」と船長は言っていたが、散発ながら魚の反応はあった。ただ、ルアー単体では全く食って来なかったから、やっぱり少し古い群れなのだろう。粘れば結構釣れそうだったが、いい所でタイムアップとなってしまった。もう少しやらせてほしかったというのが正直な気持ちだった。もう一匹ぐらい欲しいなあと思っている時に掛った最後の魚をばらしたことも、後ろ髪をひかれている理由だ。
Yさん6〜7尾、私2尾、Nさん1尾だったが、それでも、去年よりはマシだ。

10尾魚をクーラーボックスに入れ、Nさんと運んだ。熊が出るからと、クーラーボックスを持ち込んだのだが、滝の下は船を付ける場所から釣り場までが結構遠く、足場も悪いのでとても疲れた。船に辿り着いた時に、丁度熊が出てきた。船長の予想が当たったということだ。


晴天無風のモイレウシは美しかった。

モイレウシに移動し、最初からそこでやっている釣り人たちのやる気の無さから、コレはダメだと悟った。誰もが磯の岩に腰掛け、浮きを投げてポケーっとしている。空は晴れ、海は静かに凪ぎ、誰の目から見ても魚がいないことは明らかだった。

話を聞くと、朝のうちは岩場の方で少し釣れたらしいが、ここでも熊が出てきて、魚をとられたらしい。
あまり釣れないので、Yさんと、岩場の方へ移動しながら釣って行く。
何か釣れる予感がしたのだ。
ちょっと違和感を感じた。海藻や根とはちょっと違うような感じがするなあと思って何投かしていたら、グッと魚が掛った。

ほーらね。やっぱりいたー♪

だーれも釣れない中、

みんなーみてるー?

これ、カラフトマスだよ〜!

引きからして、ギンピカだよ〜!

しかも、結構大きいよ〜!

ぼくって、やっぱり天才〜。

ぼくって、やっぱり、もってるオトコ〜♪

さあ、そろそろ取りこむよ〜



いち


にの


さんっ!


バシュ!


バシュ?



ずりあげようとした瞬間、バシュっという音がして、ロッドが折れた。
折れた拍子にテンションも緩み、その隙に魚はルアーをハズして逃げて行ってしまった。

この文章を書いているのは、この釣りから1週間たっているから、もうその時のショックは殆どないが、折れたばかり時のダメージはかなり大きかった。

滝の下で最後の魚をバラシ、それでも誰も釣れていないモイレウシで結構良い型、良い色の魚を私だけが釣りあげご満悦という構図が、最後の最後で大事な竿を折り、おまけにやっとの思いでかけた魚をバラシ、釣り終了〜となってしまったのだから。

カラフトマスとのファイトぐらいで、折れるなよ。高い竿なのに・・・。
とその時は思ったが、後から思い返してみると心当たりがあった。この日の釣りで一度、アタリだったか根がかりだったかでロッドを煽った瞬間に、海面からスプーンが飛び出してきて、一直線に飛んできたルアーがロッドにあたったのだ。きっとこの時に傷が入っていたのであろう。

これで、帰りにスピード違反で捕まったら、三重苦ですね。なんてツレに話したが、なんとなくこういう悪い事って続くので、運転のほとんどをNさんとYさんにお願いしてしまった。
途中、いつも気になっていた、羅臼のセセキ温泉に入った。
汚い親父が3人で、○ンポ丸出しで撮影会をして、「チ●ポ見えてる、チン▼見えてる、ギャハハハー」なんて騒いでいるんから、観光客あたりが入ろうと思って来ていても、近寄ることもできなかったろうな。


お湯の温度は丁度よいが、湯船に浸かると、景色はほとんど見えない。

帰りにふくちゃんのところへよると、いつものように、たくさんのお土産をくれた。昨日呑みながら私が「シカ肉が大好きなんです」なんて話をしていたのを覚えていて、鹿肉もたくさん用意してくれていた。
ハプニングも釣れないことも含めて、今年も、いつも通りの知床詣でであった。

ところで上の色の付いたマスは、やっぱり美味しくなかった。
ぬめりがきつくて捌きづらいし。


今回のヒット料理は、目玉うどん。アラ汁を濾してうどん汁にし、そこにほぐしたマスの身と目の玉を入れる(笑)



8月14日(金) ブリは食べる楽しみもあるからなー。

釣って帰って来た日は、カマ焼きと、刺身と、モツポンを食べた。
そして、次の日にブリ大根とブリシャブを食べた。

ブリシャブは大葉と一緒に食べたら、さっぱりしていくらでも食べられる感じだった。

今回のヒットは、鱗をすき取るって方法で鱗をとったことと、モツポン。
鱗をすき取るっていうのは、知識では知っていたけれど、前にやってみた時に上手くいかなかったし、面倒くさい感じがして、途中でやめた。金ダワシでガシガシこすった方が数倍らくちんだからね。

でも、今回はちょっとがんばってみたら、思ったほどは手間をくわないってことが分かった。
そして、皮をバーナーで炙って、氷水につけた刺身が、美味かった。かなり良かった。
もちろん、もっと大きくて脂が乗っていたらなお良いのだろうけれど、それほど脂の乗っていないこのブリでさえ、この味なら・・・って連想させてくれる、素晴らしい調理法だった。

それから、モツポン。
心臓と胃と肝臓をショウガで茹でて、冷水で洗い、庭のネギと大葉を刻んで、大根おろしを載せて、柑橘の強い、ちょっとお高めのポン酢をかけたら出来上がり。これも美味かったなあ。上の娘が大好きでパクパクととまらずに食べていたよ。


こんな風に皮ごと鱗を剥いでいく。             剥いだ皮。


もちろん、普通の刺身も美味いけれど。


炙った刺身は、また別の旨さがある。


かまや頭の塩焼きは、当然美味い。鮭よりも食べるところが多い。


娘たちは取り合いを始める。どちらがほっぺたの肉を食べるかのバトル。


ショウガと塩と醤油をちょろっと入れて、胃と心臓と肝臓を茹でる。


それに薬味をたくさん載せて、ポン酢をかけて、わしゃっと喰う。うまい!


しゃぶしゃぶ用に、腹側の身を薄く切って並べて


次に背中側の身を皮つきで切って並べた。大葉と一緒に食うと美味い。


定番のブリ大根。我が家では、大根はブリの煮汁で別に煮る。

ありがたやー。
残すところなど何もないあるよ。

8月13日(木) ブリジギなう

初めてブリを釣りに行きました。
1匹釣れました。


嬉しかったよ。初めて釣ったブリ!

釣れたブリはクーラーの長さ丁度いっぱい。だから65cmぐらい。
結構大きいと思ったけれど、これで3kgなんだって。
6,7kgないとまあまあって言わないらしい。9kg、10kgないと大物って言わないらしい。
すごい世界だなー。
だって、私のチビブリだって、ものすごくひいたんだよ。途中巻けないって思った瞬間あったもの。腕がだるい〜て思ったもの。
普通魚って、ちょっと大きさや重さが違えば引きも大分違うじゃないですか。1m10kgなんてブリなら、あがるのかなー。


キンゾーさんの釣ったブリがあがってきたところ。きれいだったなー。

ところで、私の釣ったサイズのブリは北海道ではなんて呼ぶんだろう。
もともと北海道で普通に獲れていた魚じゃないので、北海道での呼び方はないかもしれないね。
関東方面だと、ワラサ級ってことになるんだろう。スーパーではフクラギって言って売っているけれど、これは北陸由来の言葉らしい。

さて、この日、同じ船に乗っていて、5本釣った人がいたけれど、周りの人と何が違ったのだろう。
なんて、考えても初挑戦の私にはなんにもわかりませ〜ん。

しかし、過酷な釣りだなーと思いました。
この過酷さは、この間行ったイトウ釣りとは、また違った種類の過酷さだね。
ずっと重たいジグをしゃくっているんだけど、私は9時ぐらいでもう腕がぱんぱん。
しかも、小さいブリでもすごいひき。
それをみんな昼過ぎまで黙々としゃくり続けてんだからたいしたもんだ。
船長がポイント移動の時に
「あげてー」
っていうんだけど、私にはこれが部活の筋トレのインターバル小休止の号令のように聞こえました。
その時だけ、ちょっと休める〜って感じ。


ブリがヒットする前に、でっかいフグが釣れた。あがってくるまで「ブリってこの程度なの?」って思った(笑)


1匹でも釣れたことを喜ばなくちゃいけないんだけど、6時に1尾目が釣れて、これはあと2,3本は釣れるんじゃないだろうかって思ってしまったのだ。そうすると、その後昼過ぎまで釣れないのは、辛いんだな。
そんで、そのうち、魚は釣れないのに、腕はつったりしてね。

おまけに、帰り道にいやーなことがあって、結構へこみながら家でブリを捌いてました。

けれど、ブリが美味くてね。家族も喜んで食べまくっていたよ。

そのころには、次の釣行を考えていた。

今回は、キンゾーさんに何から何までお世話になって、タックルを全て借りて、船の予約をしてもらって、おまけに釣った魚の神経〆までしてもらったのだ。
キンゾーさんには感謝しかないよ。

で、ここ数日は、タックルをインターネットで検索する毎日なのさ。

筋トレも始めようかな。


8月10日(月) 何年かぶりに父親がやってきた。

土曜日に父親が来道した。そう。あの父親だ。
先月77歳になった父だが、相変わらず元気いっぱいだった。

日曜日に長女のソフトボールの練習試合があるというと、それは是非見に行きたいというので、娘の学校のグラウンドに父を連れて行った。
彼は25年間も地域の小学生女子チームの監督をしていたので、試合に連れ行くのはちょっと心配だったし、当然娘は私以上にそれを心配していた。あーだこーだ、大声で何か叫び出したら本当に困る。
「(娘が)嫌がるから、あんまり大きな声を出したらダメだよ」と、私は言い、父は「そんなことは、わかってるって、心配するなって。」と答えたが、彼の「わかってる」は全く当てにならない。

グラウンドの横にイスを置き、父と娘の試合の観戦を始めた。父は、まわりにいる保護者たちに話しかける。
父  「娘さんが出てるんですか?1年生?2年生?」
女性 「ああ、2年生です。」
父 「そうですか。うちのは、1年生です。それで、その子はOBですか?」
女性 「はっ?」
父 「だから、その子は、出ている子のお姉ちゃんですか?」
女性 「いえ妹ですけど・・・。小学生です・・・。」
父 「あ、そうか、妹さん。そりゃ失礼しました。」

父  「どの子がお孫さんですか?」
男性 「あの、1塁を守っている。」
父  「そうですか、うちのは、ライトです。東京から、昨日出て来たんですが、私は野球が好きなもんで。     ところで、あなたは何歳ですか?」
男性 「? いやあ、結構年なんですよ。お恥ずかしいので・・・。」
父   「いや、そんなことないじゃないですか。おいくつです?」
男性  「昭和17年です。」
父   「え
!? 私 昭和13年」
男性   「ああ、東京の人は若く見えるから」
父   「そうですか?そんなことないですよ。そうですか?そうかなあ?あ、あの1塁 手!すぐホーム見てバックホームしなきゃだめじゃないか〜。ああ〜。教えられてないのかなあきちんと〜。ああ、監督も俺と同じこと言っている。おそいんだよ、今頃言っても!練習でちゃんと言っておかなきゃ・・・      」
男性   「・・・私、そろそろ帰ります」
父    「え、もう帰ってしまうんですか?どうして?」
男性   「長崎の平和式典が始まるから」
父    「え、それみるの?まじめだな〜」
男性   「・・・」


ねえ、父さん。あなたがOBですか?って言ったその小学生のどこが高校生に見えたの?その子と、母さんとじいちゃんは、ソフトボール後援会会長の一族なんだよ。で、そのお子さんが、あなたがダメって言った、1塁手なの。それから、父さんは声が大きいから「ちゃんと教えられてないのかな〜」とか言っていた声はきっと監督まで聞こえていたよ。それから、長崎の平和式典を帰って見なきゃって言う会ったばかりの人に「まじめだなー」ってのはないんじゃない・・・  もう、ぼくお腹いっぱい。

娘の試合を大満喫した後は、次の日の山登りのために、層雲峡に向かった。
層雲峡のホテルにつくと、女性の従業員さんが部屋まで案内してくれた。
「なんか、彼女の発音おかしくない?なまりがあるっていうか。外国人かな?」と父が言うので「いや、そんなことないんじゃない」と答えた。この時点で私は、少しうんざりする。多少ゆっくりと話すくせのある女性だったが、外国人にはとても見えなかった。でも、彼はきっと確かめようとするだろう。そもそも少し耳の遠くなった父親のこそこそ話は、父親が思っているよりは遥かに聞こえてしまう半径が大きいので、すでに従業員さんにこの会話が聞こえている可能性も大きい。

案の定がまんできなくなった父は、エレベーターホールで彼女に、
「フェアーアーユーフロム?」
と声をかけた。
父の声はそれほど大きい声ではなかったので、従業員さんと私と妻は、聞こえないふりをして流したが、
「どこ出身ですか?」
と、今度はわりとはっきりした日本語で追撃をかける。
しかたなく従業員さんは、「滝の上です。北海道の。」と答えた(決してタキノーウエなどという発音で答えたわけではない>シローさん:笑)。
父は驚いた様子で
え、外国人じゃないんですか?なんか、発音がなまっていたから。
と言った。
「うふふ。違います。」
という従業員さんの笑顔は、たしかに、つくり笑いであった。
父と行動をともにすると、こういう笑顔にしょっちゅう出会う。

ねえ、父さん。「え、外国人じゃなかったんだ。」っていうのは、伝えないで、心の中にしまっておけばよかっんだよ。だって言う必要がないでしょ。彼女は、もう日本人だって言ってるんだから。
普通の人はね。「そうですか。滝の上なんですか。(ほっあぶないあぶない。よけいなこと言わなくて良かった〜)」って思うんだよ。



1時間半登ればこんな景色が見られる。

次の日の山登りも、リフトに乗ってすぐ 「ああ、カメラを落とした!」とかましてくれた。
「おい。これは飛び降りてとってきてもいいのかな」
という父。
「絶対だめです」
という妻の声が聞こえてくる中、柱の番号を覚えておいた。リフト降り場の職員に伝えるためだ。なんか、対応にだんだん慣れて来ていて、少々のことでは驚かない。


2年生も77歳もよくがんばった。次の日、筋肉痛になっていたのは妻だけ。

登り始めると、今度は、出会う人、出会う人に片っ端から声をかける。
特に外国人とみると、英語や中国語ですぐに話しかける。
中国語で話しかけた相手が韓国人だったりするときもあったが、いいかげんな言語で次々コミュニケーションをとっていた。香港から来たと言う人に中国語で話しかけたら、あまり通じなかったら、
「あの人たち、中国語わからないのかな」
と言っていた。
香港は広東語なので北京語がわからない可能性がなくもないが、自分の中国語が相手に通じるレベルだって、どうして思えるのかなーと思う。そもそも、香港の人たちは、英語で父親とコミュニケーションをとろうとしていたのに、あなたがわざわざ中国語で答えていたんだよ。
スペインから来たというカップルとは途中の休憩場所や頂上などで何回か出会ったので特に父さんの被害にあった。「何をしに日本に来たのか」などという質問はいい方で、にやにやしながら「二人はどういう関係か」などと聞く。私は父のこういう積極性をある意味では尊敬しているが、でも、そういう積極性は、なるべく私から離れたところで発揮していて欲しいとも願っている。けれども父は、ひとしきり会話を終えると私の願いをよそに、私の所に来て
「ねえ、あのカップル、女の人の方が10歳も年上なんだってさ。うひひひひ。」
などといらぬ報告をしてくれるのであった。


シマリスが何度も出てきてくれた。娘たちは大喜び

ああもう、それ以外にも、「ここからはゴールが近いからずっと走って行った方がいいね。」と調子に乗ったとたん、クマザサの谷に転げ落ちたり、帰りの航空券をなくしたといって騒いだり、会う人会う人に「私、何歳に見えますか?」などと気持ちの悪い質問をしたりするので閉口した。

「もう少しゆっくりしていけばいいのに」と、妻の両親などは言ってくれていたけれど、私は彼と一緒にいるのは3、4日が限界だ。
今回は、ちゃんと喧嘩をせずに接待したよ。うん。
父が帰った昨日、妻が「よくがんばったね」って褒めてくれたんだ。
ああ、ボク、もう疲れた。

タキノーウエ カラ キマシタ ジーコデ〜ス
アリガトウ ニッポン アリガトウ カシーマ

さ、13日は、初めてのブリに挑戦だ〜! がんばるぞー!

7月29日(水)〜31日(金) 大きいイトウが釣りたい

前日の下の娘の誕生会さえなければ、月曜日から出撃することもできたのになどとは、思っていない。

29日(水)
昼にキャンプ場にテントを張り、それから釣り場を目指した。
ここ数年は、最初に入る場所はいつも同じで、そこでの魚の出方で翌日以降の釣りを決めることにしている。
夏はたいていそうなのだが、この年も水は少なく、クリアで、高水温であった。これは、イトウ釣りには良くない状況である。
ダメかなーと思ったら、開始してすぐにイトウが掛った。60cmぐらいだったが、アワセが弱かったようで、首振りですぐにバレてしまった。
その後、1時間ほどで最初のイトウが釣れた。18gのスプーンに反応したのは、20cmそこそこの小さいイトウだった。その後、ここからは出るだろうというところに上手く流したら、ガツンと魚がかかり、「よし」と思ったら良型のウグイが釣れた。ウグイを放して、近くをもう一度流すと、もう一匹小さな魚が掛り、「またウグイかよ」と思ったら、今度は30cmほどの子イトウだった。このイトウ、ウグイよりも引かなかった。
そして、そこからが全くだめだった。倒木を乗り越える時に、大きなイトウの魚影を見たりはしたが、釣れるのは、ウグイばかりであった。普段は、熊も怖いし、疲れをためると次の日の釣りにさし障るので早めにあがるのだが、この日はめい一杯釣りをしてしまった。




30日(木)
朝3時起床。眠い。
昨日はよく寝付けなかった。疲れているはずなのだが、となりに団体がいて、夜遅くまで騒がしく、ペースを乱してしまったようだ。

GPSを使って、目星をつけたポイントに入り釣りをした。
この日は蚊がひどかった。
前日にも蚊が多かったので、普段は使わないモスキートネットをかぶって釣りをしたのだが、それでも、ちょっとちょっとお茶を飲もうとネットを上げた瞬間、ほっぺたやら唇やらを刺してくる。ネットの周りには、常に100匹ほどの蚊がウワーンとうなりをあげてとびまわっている。
100匹のうち、1割ぐらいはツワモノがいるようで、軍手の縫い目の隙間に顔をうずめて血を吸おうとする。手のひらでたたくと、一度に3,4匹の蚊を潰すことができる。家に帰って数えると、親指と人差し指の間に盛り上がった筋肉の部分だけで、14か所の刺され痕ができていた。コレはすべて軍手の上から刺されたものだ。
さらにひどかったのが、右手の前腕だ。これもカヤック用の長袖の防水性の高いウエアを着ていた上から刺されたのだが、50か所ほどの刺され痕があった。左手はリールを巻く動きをしているので、右手よりは若干刺され痕が少ないが、それでも、数えると30カ所は痕があった。



63cm。美しいイトウだった。


ゴリラポッドはホントに便利

さて釣りだが、蛇行する河川を朝5:00〜夕方3時すぎまで釣り上がった。直線距離にすると2kmもないのだが、川通しに釣り歩くとこのくらいの時間は必要なほどの原始河川なのだ。
釣り始めてしばらくは、イトウはおろかどんな魚の影もみることができなかった。これは間違えた所に入ってしまったかなと後悔しはじめた9:30に突然魚が掛った。なかなか強い魚だったが、大きさは63cmだった。この後は、かかりそこね1尾、追い2尾の魚を見た。そして、もうすぐゴール地点となるあたりで、2尾目の魚が釣れた。これは60cmあった。


60cmあった。もう2周りは大きい魚が釣りたいのだ。


15:00ごろゴール地点に着いた。
もう一か所ぐらいできそうな時刻であったが、昨日の疲れもあり、この日はここでやめる。
温泉に入り、ビールとウイスキーとラーメンの夕食をとった。


キャベツとソーセージを入れて作るのが、昔からのまあきち流

31日(金)
大きくポイントを移動するか、同じ河川の別ポイントをやるか迷ったが、同じ河川の上流部を探ってみることにした。途中雨が降ってきて、少し濁りが入ってきて期待したのだが、ここではアタリすらなし。
すぐに昨日釣れた場所の近くに入るが、先ほどの雨の濁りが大分強かった。
こんなに濁っていて魚が出るのかなあと疑っている矢先、ミノーに大きい魚が食いついた。
とっさにアワセを入れたが、足場とロッドの角度が悪く、強く合わせが入れられない。あわてて追い合わせを入れたが、その瞬間に首振りでフックアウト。70cmは超えている良いイトウだった。
この魚が釣れていれば、昼前に川をあがり、片づけをして帰ることができるのだが、後味が悪いので、その川を午後2時まで釣り上がってしまった。結局追いが2度見られただけで、この日魚を釣りあげることができなかった。

もう少し別の場所で釣りをし、次の日の午前中も別河川で釣りをしたいという気持ちがあり、もう一日残るかこのまま帰るか悩んだが、この3日間の釣りで体が疲れ切っていたので帰ることにした。それに、土日にしなくてはならない雑多なことも結構あるのだ。


川底には、こんな風にカラス貝がびっしりと生息しているので。


カラス貝ダブルヒットなんてこともあるのです。

帰りの車で、この日バラシた魚のことを考え「くそっ」とか「ちくしょう」とか、何度叫んだか。
やっぱりもう1日釣りをすればよかったかな。収穫は、初めての区間をいくつか試せたことだ。
それにしても、大きいイトウは、いつ釣れるのだろうか。


7月25日(土) ウチニヒメル

金曜日の夜にみっしーさんに、「明日どっか釣り行く?」と聞いたら、午後から先週のリベンジに行きたいと言った。リベンジは変だと思った。だって、みっしーさんは先週の選手権では、主催者ということで皆に気を使ってあえて魚を1尾も釣らなかったんだから。えらいな。みっしーさん。
ところで、先週の私の優勝に、幾つかの方面から「一番やる気なかったのに」という、ヒガミスト的なコメントが届いた。みんな知らないのだ、私はやる気をウチニヒメル男なのだ。

金曜日は、上の娘が頭痛と吐き気で学校から早退してきており苦しそうだった。だから前夜は「治っていたら一緒に行きましょう」と返事をしたが、次の朝、娘がまだ頭痛がするなどと寝言をいうものだから、無視して釣りに行った。だって、私がいたって、娘が治るわけじゃないしね(^^)

娘の呪いか、誰かの呪いか、冴えない釣りだった。私は20センチそこそこの超チビアメが2匹だけ。
珍しくみっしーさんが闘志をみなぎらせ「釣るまで帰らん!」などと言っていたが、結局最後まで釣れなかったのに、家に帰った。軟弱者などと罵ってはいけない。彼の家では、一人の妻とたくさんの子が待っているのだから。子作りは計画的に。

「朝のうちは良かったですよ」という隣のルアーマンは、アメマス10尾を釣っていた。おまけにカラフト鱒まで3尾も釣っていた。その隣のフライマンは30本以上釣っていて、我々が到着した昼からもコンスタントに良型をあげていた。最大が68cmだとのこと。魚はいるんだなあ。


流石のみっしーさんも、途中から、闘志をウチニヒメ始めた。



7月19日(日) 第一回 道東釣りバカ選手権 当日

変態たちの夢の共演、道東釣りバカ選手権が開催された。
シローさんとまつさんの復帰をお祝いしての記念大会だ。

am3:00
シローさんが家に迎えに来てくれ、そのあとみっしーさんの家であさみさんと合流し、現場を目指す。久しぶりにお会いしたシローさんだけれど、その軽快な口調は以前のまま。
車の中が楽しすぎて、もうこのまま帰っても良いなあという感想を持つ。
話題の中心は、あさみさんが前々日に言った一言だった。
台風の接近で、港での釣りが危ぶまれ、みんなは開催地を変えて大会を開くかと相談していた。
そんな中、あさみさんの一言
「○○にこだわりたい。」
これ一発で、予定通りの場所で大会が開かれることが決まったのだ。
「あれ、俺が言いたかった!」と、盛んに悔しがるシロさん。
彼は、あれだけあの場所に執着していたはずなのに、
「阿寒湖に変えよう」
という提案をしていたのだった。

5:00
釣りを開始するも、状況は予想通りの悪さだった。
堤防の先端に歩いていく途中で波が防波堤を越えて来て、ジーズンの脛から下とスニーカーがぐちょぐちょにぬれてしまった。うーん。幸先の良い出だし・・・。
そんなわけえで、ひとまず、釣りを始める仲間たちを横目に、ビールのタブを押し上げた。



優勝の本命は、奥に見えるシローさんか。それとも手前のキンゾーさんか。


遠く一人離れて竿を振る竿あさみさん。シブい。やはり、この方が持って行くのか。

5:30
最初のヒットはシローさんだった。
釣れた魚は。コレ。
 ↓

 ↓

 ↓

 ↓


シラウオ80mm

すぐに携帯で調べると、キュウリウオ目シラウオ科で、なんとアブラビレあり!
ハチマル(mm)を釣ったとはしゃぐシローさん。
シローさん、そんなんでいいのか!と思わなくもないが、この釣れない状況の中、これで優勝もあり得ると、皆の脳裏によぎる。


さて、私はちょっとロッドを振ると、イスに戻ってビールやウイスキーを飲むという繰り返しで、すでに釣果は2の次というまったりモードに突入していきつつあった。近くにいたまつさんは、クラゲ釣りをしていた。ぼくと彼には優勝はないんじゃないかなーと思う私。かつては十勝のツートップと恐れられていた二人なのだけれど。


紅一点のまつさんの奥さんが黙々とロッドを振っていた。釣れたらいいなあと、ビールを飲みつつ眺めていた。



まつさん、クラゲにはアブラビレはないよ。


まったりとした状況をやぶったのは、この男からの連絡だった。

6:52


釣れた!というメールを受け、全員がその場所に向かったのだ。

均衡を破ったのはあさみさんだった。やはりというべきか。
みんなと随分離れた場所で釣っていたそうだ。
シローさん「負けちゃうー」
まつさん 「皆さんいきますよ!」
ということで移動し、バラバラで釣っていた仲間が一か所に集合した。
どの釣り師も真剣だ。

この釣り場しかないよねって、みんなの気持ちが一つになったのも、あさみさんの一言だった。
みんなが一か所に集まって釣り大会らしく釣り始めたのも、あさみさんの1本からだった。
あさみさん、すごい。

7:30
「たまにライズがありますよ。」
というあさみさんの言うとおり、時折ハネやもじりが見られる。

アタリらしき感触が何度かあった後、いきなりルアーがひったくられた。
かなりの大物らしく、ドラグを鳴らして、沖に走った。
しかし、何かファイトの感触がおかしい。
どうやら、スレのようだ。

しっぽのスレがかりで、それもまあまあいいサイズだったものだから、寄せるのに苦労したが、なんとか無事にネットイン。すくってくれたのはキンゾーさん。どうもありがとうございました。
サイズは61cm。
スレだということで、何かクレームがつきそうで心配したが、事務局長の再三にわたる「これは、優勝だなあ。」「もう、まあきちさん余裕ですね」とのセリフから、この魚がレギュレーションに違反していないことを確認し、安堵した。当然だ。スレは認めないなどと、大会規約のどこにも書いていない。


61cm。いいコンディションのアメマスだった。

その後は、時折アタリがあるものの、のらなかったり、数秒でバラシてしまったりが続いた。
しかし、それでもシローさんが、自己の80mmを大きく塗り替えるアメマスをゲットし、これは私のスレが優勝か、シローさんのアメマスが優勝か、あさみさんの魚が優勝かということになってきた。


最初に釣ったのが80だとすると、これはどのくらいの大物と表現するべきか。

シローさんは計測せずに魚を海に帰したし、あさみさんの魚は本当に釣ったのかすら誰も見ていない。「最初から持ってきていた魚なのではないか」と某参加者は言うし、サイズだって未測定だ。まあ、これは私の61cmで優勝は決まりであろうと確信したその瞬間、事務局長があり得ないセリフを吐いた。
「スレは、マイナスです。だから、まあきちさんは現在マイナス61cmで最下位です。」
「なんですとー。さっき、優勝をほのめかしたじゃないか!」

8:55
「残り時間7分でーす。」
と事務局長が宣言した直後、彼のロッドに魚が掛った。
しかし、運悪く(けっしてワザとではない)、私のラインと絡んで、それをほどいている間に、バレてしまった。
その逃げていく魚を見た、あさみさんとシローさんが、口をそろえて「見えたよ!でかかった!」と言った。
最後の最後、一発逆転のチャンスをあと一歩でダメにされたみっしーさんは、
「あと15分延長しまーす!」
と事務局長の権限を最大限に乱用し、そう宣言した。

なんだか、このまま終わると後味が悪いなあ―なんて思いつつ、ルアーを投げる。
あいかわらず、たまにアタリはあるが、のらない。

小さいんですかねーなどと話していた、その時、強いアタリがロッドに伝わった。
反射的にあわす!

ぐっと、ロッドがしなり、重みがかかる。
ヒットだ!!!


おお、これぞウミアメの引き!

首を振る感触から、スレでないことがわかる。
魚が走る。強く、速い走りだ。大きい。

魚はなかなか魚体を見せず、浮いてこない。
少し寄せると、再び沖へ走る! 
強い。楽しい!

ゆっくりと弱らせて、キンゾーさんのネットに再びお世話になる。
67cm。70あるかと思ったが、太い魚体は魚を大きく見せる。

そして、タイムアップ。


67cm。太い、素晴らしい魚体だった。

9:50
表彰式・焼肉と楽しくも、なんだか申し訳ない時間が過ぎ、最後は酔っぱらって寝てしまった。
起きると、あらかた片付け終わっており、短パンからはみ出した私の脛は日焼けで真っ赤になっていた。
最後は醜態をさらしつつ、それでも心から楽しかった1日に感謝。
長い付き合いになる、仲間たちにも感謝。




焼肉の時間になると、空は晴れ渡った。


副賞でいただいた。商品たち。



あさみさんが、文字を入れて、コーティングしてくれたミノー。すごい。あさみさんからミノーをいただいたのは、2回目。アサミノー、ウミアメエディション。次はこれで釣りたい。


何を釣るか分からないペン型ロッドと、悲しい思い出つきのルアー。縁起がねえ・・・。



三平ルアー。シローさんは、この何倍も持っているはず。欲しかったネズミスプーンをゲット!



キンジグ。これまでは、ロストが怖くて使ってこなかった。1つ増えたので今度使ってみよう。



一人用七輪と革命炭。これを食卓テーブルに置いて、なんか焼いて食おう。


M商店賞の高級そうめん。なんでも100万円するとか。


人生で初めて貰ったトロフィー。


これが最初に貰うトロフィーなのが嬉しい。




7月18日(土) 第一回道東釣りバカ選手権 前日

道東の釣り師が一堂に会する大会が明日開かれる。
思えば、第3回まあきち杯が開かれて、10年の年月が過ぎ去った。
由緒正しき「まあきち杯」の流れをくむこの大会、参加枠を十勝から釧路まで伸ばし、名前も第一回道東釣りバカ選手権と変更されての開催だ。

まあきち杯は、厳しいレギュレーションで、過去3回の大会で1度も優勝者を出していないという、真の十勝一の釣り人を決める大会であった。しかし、今回は釣りの大会というよりも親睦という色合いを強め、参加者の増加を促したという形であろう。
まあ、これは、大会委員長のシローさんの考えなのか。それとも事務局のみっしーさんの考えなのか。
いずれにせよ、それはしかたのないことである。
今回の大会要項は以下の通り。

日 時 7月19日 日の出〜AM9:00まで ただし群れが入っている時には延長あり
開会式 全員集合したら開催   懇親会兼表彰式 9:00〜    参加費 300円

レギュレーション
  1尾身長(アブラビレのある魚限定)
  釣り方 ルアーフィッシング
  使用タックル・使用ルアーの制限 なし

優勝賞品など

  トロフィー(次年度変換)
  副 賞 各自お宝(ガラクタ)を1点以上用意し、優勝者に贈呈(押しつけ)する
  ビリ賞 来年の大会を主催する


事務局からこのメールが送られてきた時に、レギュレーションの変更を申し出たが、『時代の流れではない』という理由で即刻却下された。単純に釣りの腕だけを競う大会では、ダメなのか。みんな変わって行くのだと、と、時代に取り残された私は寂しい気持ちになった。いや、これでいいのだ。懇親会の焼肉に笑って参加しよう。そう決めた、前夜であった。


明日の大会へ向け、参加者たちは各々、道具の整備をしたり、作戦を練ったりしていただろう。
私は、事務局のみっしーさんと、釣り運を高めるために、川へ向かった。


みっしーさんとこの娘も、ウチの子も、ウチの犬も、川が大好き。


たくさんのウグイが釣れた。この魚で、釣り運はあがったのか?

子どもたちと川で流れたり、ドジョウやカジカをとったりした。
みっしーさんの上の子が釣りをしたいというので、有料で釣りをレクチャーした。
1尾につき5000円のガイド料が通常料金だが、彼とは付き合いが長いので、割引料金にしてあげようと思う。2尾釣ったので、7000円ぐらいが妥当だろうか。

何かの拍子に、みっしーさんの小学校入学前の娘さんに「いいよ、裸で泳げば。誰も見てないし」と言ったら、女の子らしく「遠くに人がいるし、はずかしい」というようなことを言っていた。ああ、父親に似ず、まともなのね。と思って安心したら、「これで川に行ってもいい?」と父親に聞くその姿は、上だけ着て下はノーパンという姿だった。
みっしーさんが「ダメだよ。下だけ履いていない人なんて見たことない。」と笑いながら娘を諭していたが、ボクは、(見たことあるでしょ。あなたの好きなノー○ン喫茶。行ったこともあるでしょ。)と思ったが、彼の父親の尊厳を守るため、その場では言わなかった。

川から上がって、飯の支度をはじめていたら、犬が体の随分広い部分に泥のようなものを付けて帰って来た。げ、きたねえなあと思って近づくと、ヒドイ臭い。糞の臭いだ。
どこかで、大量の糞を体に塗りつけて帰ってきたようなのだ。
他の犬の糞だろうか、タヌキのため糞か何かだろうか。
「まじかよー」
と思いつつ、急いで犬を川の深みに連れて行き、嫌がる犬を頭から川に沈めて、力を込めてごしごし洗った。はたから見たら、かなりの虐待だ。

ん?ウンを流して良かったのか。
明日の大会に向けて、洗わなかった方が良かったか?
その結果は、次回更新で明らかになる。

帰ってから、大会優勝者への副賞を用意した。

その1 

釣り吉三平ルアーに入っている、「ばかうけ」というお菓子。10年物。

その2 

ぼくが初めて買ったルアーのセット。30年物。このタックルではバスを一匹も釣ったことがない。

ウエダ スーパーパルサーFWS50UL/S
ダイワ スピンマチックST700RD
ダイワ バスハンター